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現役プロトレーダーの相場観3

現役プロトレーダーの相場観、第3回目になります。

今回はドル円長期チャートを振り返り、現状と見通しをお話しします。

ドル円は2012年11月に野田内閣が解散、第2次安倍内閣の誕生へ向け、日銀による大規模緩和への期待が高まると、円安へ動き始めました。

いわゆるアベノミクス相場のスタートです。

80円程度だったドル円は、2015年6月には125円まで上昇しました。

ここでアベノミクス相場のピークを打ち、翌2016年には100円を割り込みました。

2016年6月は英国でEU離脱を問う国民投票が実施され、EU離脱が過半数を超えました。

この結果を受けてリスク回避の円高が加速、ドル円は一時99円前後まで急落しました。

同じ年の11月、英国民投票と並ぶ2016年の2大イベントと目されていた米大統領選挙が実施されました。

トランプ大統領が勝利すると大規模減税への期待感からドル円と株価が大幅上昇、選挙の翌月には118円台に達しました。

2017年に入ると下落へ転じ、早々に115円を割り込みます。その後は長く105-115円のレンジ相場に入り込みました。

レンジ相場が長期化してくると、チャート上の115円から上のエリア、105円から下のエリアが真っ白になっていきます。

年間の値幅も狭くなってくることで、投資家らも「動きそうにない」と感じるようになります。

やがてドル円が大きく動かない原因が報道され始めます。

そういった報道を読んでいると、ますます動かない気分になるのですが、チャートの空白エリアには、レンジ相場の期間が長ければ長くなるほど損切り注文(ストップロスオーダー)が積み上がっていきます。

次の金融危機が来れば、この積み上がった損切り注文(ストップロスオーダー)をヒットする動きが起き、大きな変動へと繋がります。

2017年初めから継続しているレンジ相場ですが、2021年あたりには大きく崩れる時が来ると予想しています。

その要因やメカニズムについて次回詳しくお話しします。