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現役プロトレーダーの相場観4

現役プロトレーダーの相場観、第3回目になります。

今回は2019年のドル円日足チャートを振り返り、どのような時に相場が大きく動いたのか?についてお話しします。

ドル円は昨年12月に大きく下落。1月3日にはフラッシュ・クラッシュと呼ばれる暴落が起きました。その後12月に大きく下げる要因となった米中貿易戦争が融和ムードへ転換。

ドル円は104円台から112円台へ、大きく値を戻しました。

4月に入っても米中通商交渉の合意期待が継続し、トランプ大統領も「交渉は順調」「合意は近い」という発言を繰り返していました。

ところが5月に入ると一転(中国側が)「約束を反故にした」と発言。

合意が近いとのコンセンサスが形成されていた市場は驚き、期待で買ってきたポジションのリスク回避が起き、円高+株安へ向かいました。

ドル円は111円台から6月に106円台後半まで大きく下落。7月以降は再び融和ムードが広がり、少し値を戻してレンジ相場に入りました。

ドル円はレンジ相場だったものの、米株式市場は回復し、7月に史上最高値を更新。市場は(米中交渉で)「これ以上のエスカレートは無さそうだ」と安心した矢先、対中関税第4弾がの発動が発表されると、再び大幅なリスク回避の円高+株安となりました。

このように「それまでの前提がひっくり返った時」株式市場も為替市場も大きな動きになります。

2016年の英国民投票では、直前の世論調査から「残留」が大勢と見られていました。ところが蓋を開けてみると「離脱」が勝利となり、ポンドは暴落しました。

同じく2016年の米大統領選では、ヒラリー断然有利との報道が覆り、トランプ候補が勝利しました。この結果に驚いた市場は、米株価やドル円が一時的に急落したあと急騰しています。

相場は「それまでの前提がひっくり返った時」に大きな動きになるわけです。